人間社会で暮らしていくイヌたちにとって、様々な刺激（人、イヌ、物、音など）との出会いは避けることができません。

生後３ヶ月くらまでの子犬の時期に、こういった刺激にポジティブな印象を残していく取り組みのことを社会化と言い、適切な方法で社会化トレーニングを行ったイヌは、社会から受ける刺激によるストレスが少なく情緒が安定しやすくなります。

一方でそういった経験が不足すると、イヌはこれらの刺激を恐怖に感じやすくなり、ストレスで体調を崩したり防衛心から攻撃的な行動をとりやすくなります。イヌの問題とされる行動の原因のひとつに、この社会化不足があります。

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​また、適度な運動や刺激もイヌの心身の健康に欠かせません。

都会や住宅密集地に住むイヌたちにとって豊かな自然に触れる機会はとても少なく、イヌが本来備え持っている優れた嗅覚を持て余したり、慢性的な運動不足になってしまうことが多くあります。どんなに小さなイヌでも外の刺激に触れ、五感を刺激することは生活の質を保つ上で必要不可欠です。

このように、イヌたちの持つ能力を発揮させ生活の質（QOL）を向上させることをエンリッチメントと言います。

本能や能力を満たせずに欲求不満になることも問題となる行動が起きるもうひとつの原因として考えられます。
 

イヌとのより良い関係、より良い暮らしには、この社会化とエンリッチメントが必要不可欠です。

愛犬の五感を刺激し、社会性を養い、より健全な心身の育成を目指しましょう。​満たされたイヌの笑顔は格別ですよ！