「社会化」
認知されつつあるこの言葉
なんか大事な時期らしい
ってことは知ってる方も多いと思いますが
今日はそんな社会化ってナニ?
ってところをお伝えしたいと思います📖
まず子犬の成長過程は
いくつかの段階にわけられていて
その中で生後約3週から12週にかけての時期を
社会化期というふうに呼びます
この時期の経験がその後の子犬の行動に
大きく影響すると言われており
この時期に出会う物事が
自分にとって安全かどうかを判別する時期になります
この社会化期の間に
人間社会で出会うと思われる刺激(人・イヌ・環境など)に
適切な方法で触れてなければ
それらを怖がってしまう可能性がとても高いのです
その恐怖心がのちのち
回避行動、吠え・咬みなどの攻撃行動に
繋がりやすくなります
最近では
子犬を対象にしたパピーパーティーやパピー教室などが
あちこちで開催されています
この社会化期の重要性が
認知されつつある証ですね
しかしここで多くの人が犯しがちな間違いがあります
ひとつは
これらの刺激にただやみくもに触れさせてしまうということ
もうひとつは
この時期(子犬の間)だけ経験させれば良い
と思っているということです
まずひとつめの刺激への触れさせ方について
社会化トレーニングはあくまでも
そのイヌが楽しくリラックスした状態で行わなければ
かえってその刺激を怖いものだと認識してしまう恐れがあります
特に怖いのは
ドッグランへすぐに連れて行くことです
もしもそこで
初めて会うイヌたちに囲まれて
怖い思いをしてしまったら
マイナスの影響を与えてしまいます
また人の集まる場所に連れて行っても
そこで出会う人たちの接し方が
イヌにとって脅威を与えるようなものであれば
これもまたマイナスの影響を与えてしまいます
つまり
社会化トレーニングとは
初めて経験するものが「安全でいいものだった」
と思えるように
しっかり環境整備をして行うことが重要ということです
そしてふたつめの
社会化トレーニングの期間について
社会化期という時期は12週齢までですが
その後もイヌの学習は続きます
パピー教室に何度か通ったから
お散歩で何度かほかのイヌとうまくあいさつができたからと言って
もう大丈夫!
なんてことは残念ながらありません
ひとつひとつの学習をある程度定着させるには
少なくとも1歳を過ぎるまでは
継続して行うことが重要です
これらのトレーニングを
「適切な」方法で行うことができれば
イヌにとって人間社会のあらゆるものは
自分に脅威を与えるものではない
と思えるようになり
ストレスの少ない精神の安定した子に成長しやすくなります
大切な家族の一員である愛犬と
いろいろな場所で楽しい時間を共に過ごしたい
と願う人はきっと多いはずです
そのためには
子犬の社会化期の過ごし方がいかに重要なものか
理解いただけたのではないでしょうか
もちろん
その時期を過ぎたからとか
その時期にマイナスの影響を与えてしまったからとか
すでに攻撃的な行動があるからといって
諦めることはありません
その場合は
専門家にご相談ください
これを読んでくださっている方が
愛犬とよりよい関係づくりができますように
新たな気づきのきっかけになれば幸いです
♡
子犬の社会化とは?
更新日:2018年6月9日
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