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誰に学ぶか



(長文ご注意くださいませ)

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犬と暮らしていると

犬の困った行動に悩むことは

誰でも多かれ少なかれあると思います

そんな時

誰に相談しますか?

一番手っ取り早いのは

ネットで検索でしょうか

でもこれだけ情報が溢れた今

言っていることが真逆の情報も多く

どれを信じたらいいのかわからない!

と迷いのループにはまった経験のある方も多いと思います

そうなったらやっぱり次は

専門家に相談でしょうか

でもその専門家を探すときも

ネットで検索することが多いと思います

そしてここでもまた

迷いのループにはまるんですよね

みんなそれぞれいい事しか言ってないし

専門家の中でも意見は様々だし

そもそも検索結果が多すぎるし

結局は何を探すのにも迷ってしまい

しまいには探すのが億劫になってしまう

(私がこのタイプ、ネット検索が苦手です)

(だから売る側はお金かけて検索上位に入るようにするわけで)

でも大切な家族の一員である愛犬のこと

そこはちゃんと見極めて決めたいですよね

そんな時に判断基準のようなものがあると

一気に選択肢がしぼられ探しやすくなります

そこで今日はその

犬の行動について相談できる専門家を探す

というときの判断基準についてお話したいと思います

まずはじめに

犬のトレーニングの方法というのは

かつては厳しく力で制するような方法が主流でした

それが今ではずいぶんと見直されてきていて

ヨーロッパをはじめ海外の動物福祉先進国を中心に

犬の心身の負担が少なくやさしい方法が主流になっています

そしてこれから先もきっと

今よりもさらに動物にやさしい方法というのが

見出されていくことと思います

このやさしい方法とは具体的に

トリーツなどのごほうびを主に使い

動物の行動と行動変化のしくみという

科学的根拠と高い倫理観に基づいて行うもので

犬だけでなく多くの動物種たちの

トレーニングに応用されています

一方でかつて主流だった厳しい方法というのは

犬たち(そして飼い主も)の心身の負担が大きく

科学的根拠のない概念に基づいていることが多く

例えば

問題となる行動をとったときに

リードを強くひっぱって首に圧をかけたり

大きな音でびっくりさせるなど

「嫌悪刺激」といわれるものを使って止めさせたりします

またトリーツを使わないことも多いです

理論上では問題の行動は一時的に減る場合もありますが

心や体への負担は非常に大きいために

そのストレスから問題の行動がより強く出たり

別のところで問題が出てきたり

ひどい場合は心を閉ざしてしまったりといった

副作用のリスクが高くなるという研究結果があります

またそれらの問題の行動を説明するときに

人の上に立とうとしているからとか

ワガママになっているからとか

かつて信じられていたリーダー論を主張したりもします

数値化したり検証のしようがない概念で概念を説明するのが

かつてのトレーニング方法です

なおトリーツを使うことをタブー視する理由に

それがある時しか言うことを聞かなくなるなどが言われますが

それはひとえに教え手の技術の問題です

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これらを踏まえて(前置きが長くなりましたが)

愛犬とのより良い関係を目指したとき相談すべき専門家の特徴は

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・動物に対する高い倫理観を持っている

・科学的根拠に基づいたトレーニングを行っている

・最新のトレーニング知識や技術を継続して学んでいる

・検証のしようがないことを行動の1番の理由にしていない

などがあげられます

細かいことを言いだすとまだありますが

私の主観が入ってくるのでここでは控えます

これらをネット上で判断しきれない場合は

問い合わせたり直接会って確認することをおすすめします

トレーニングの経験がどんなに長くても

持っている資格や功績がどんなにすばらしく見えても

知識や技術が古いままアップデートされていなければ

犬たちにとって最適な方法とは言えません

飼い主のみなさんひとりひとりが

これらをしっかり見極め判断することが

私たち専門家のスキル向上や

動物たちの生活の質の向上に繋がります

私の願いは

飼い主のみなさんにとって

トレーニングがもっと身近な存在となり

適切な方法で双方がしあわせな関係を築き

その結果として

犬をはじめすべての動物たちの福祉が向上することです

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トレーニングの第一の目的は

犬の行動の問題を矯正したり

高度な技術を教えたりすることではありません

お互いが楽しく暮らしていくための

ヒントを得るためであり

犬と暮らす醍醐味を感じるためです

そして

わくわくした気持ちで始まった犬との楽しい暮らしを

実現させるためにサポートすることが

私たち専門家の役割であり責務であると思っています

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